雨の日でも薪仕事を休むわけにはいかない——そんな方に向けて、今回は「雨の日に効率よく薪作業を進める方法」をご紹介します。
濡れた薪やぬかるんだ足元に悩まされないよう、ちょっとした工夫でグッと快適に作業ができるようになりますよ。
1. 作業前に「雨対策セット」を準備する
雨の中でも快適に作業を進めるには、まず装備が肝心です。
- レインウェア(上下セパレート)
軽量で動きやすいものがベスト。通気性があるタイプなら蒸れにくく快適です。 - 防水手袋
滑り止め付きの防水手袋があると安心。軍手は雨ですぐにびしょびしょになります。 - 長靴+滑りにくいインソール
足元が悪い日ほど、安全に歩ける装備が重要です。
屋外作業用の「雨の日セット」を常備しておけば、突然の雨でも慌てません。
2. 作業エリアに簡易タープを設置する
雨よけとして非常に便利なのが簡易タープやブルーシート+ポール。
薪割りや玉切り作業を少しでも雨から守るだけで、効率が大きく違います。
- タープは風に煽られないよう、ペグダウンをしっかりと。
- 雨水が溜まらないよう、傾斜をつけて設置するのがポイント。
簡易的な屋根があるだけで、気分もぐっと楽になります。
3. 雨でも「割る作業」だけに集中する
雨の日は、すでに乾いている薪を濡らしたくありません。
そこでおすすめなのが、その場で乾燥の必要がない作業だけに集中すること。
たとえば:
- 割るだけ割って軒下に積む
- 玉切りだけを進める
- 薪棚に積み直す(雨が吹き込まない場合)
乾燥が必要な工程は晴れの日に回すのが効率的です。
4. 雨で濡れてもよい「未乾燥薪」に限定する
既に乾燥済みの薪を濡らしてしまうのは大きなロス。
そこで、雨の日は以下の薪だけを扱いましょう:
- これから乾かす予定の薪
- 伐採して間もない生木(グリーンウッド)
未乾燥の薪であれば、雨の水分はほとんど問題になりません。作業の優先順位を見直してみましょう。
5. 作業動線を「最短距離」にする
雨の日は、移動する距離や回数を減らすことも重要です。
- 作業場所と薪棚をできるだけ近づける
- 運搬には一輪車やコンテナを活用する
- 出入口には滑り止めのマットを設置
体力の消耗も少なく、作業時間を短縮できます。
6. 作業後は「道具の乾燥」と「体調管理」を忘れずに
雨の日の作業後は、道具も身体もケアが必要です。
- 道具はすぐに拭いて屋内に保管
- 刃物類には防錆スプレーをひと吹き
- 濡れた服はすぐ脱いで着替えを
- 入浴とストレッチで体を温める
次の作業に備えて、しっかりリセットしておきましょう。
7. 雨音を楽しみながら「心を整える時間」に
最後に、雨の日の薪仕事は「音」にも注目してみてください。
- タープを打つ雨の音
- 斧の音と水しぶきのリズム
- 森のしっとりした空気感
晴れの日にはない静けさと集中力が、意外と心地よいものです。
自然と向き合う薪仕事の醍醐味は、こんな時間にもあります。
まとめ|雨の日こそ、段取り力が試される
雨の日の薪仕事は確かに大変。でも、段取りと工夫次第で効率よく、快適に作業を進めることができます。
ぜひこの記事を参考に、雨の日でも無理せず、安全第一で作業を楽しんでくださいね。