はじめに:薪ストーブは「大変そう」という思い込み
薪ストーブに憧れはある。
でも同時に、こんな不安を感じていないでしょうか。
・薪割りが大変そう
・毎日の手入れが面倒そう
・知識がないと失敗しそう
・続かなかったらどうしよう
実際、薪ストーブを導入したものの、「思っていたより大変で使わなくなった」という声も少なくありません。
しかし、それは薪ストーブが悪いのではなく、最初から頑張りすぎてしまったことが原因です。
ここで役に立つのが、『小さな習慣』という考え方です。
『小さな習慣』は初心者のための哲学
『小さな習慣』が教えてくれる最も大切なことは、
「続けることが一番の成功」
というシンプルな事実です。
初心者ほど、最初から理想像を描いてしまいます。
・毎日きれいな炎
・完璧な薪管理
・寒い冬も薪ストーブ一本
けれど、それらはすべて「結果」であって、「最初の一歩」ではありません。
初心者がやるべきことは、
失敗しようがないくらい小さく始めること
ただそれだけです。
薪仕事は「全部やらなくていい」
初心者が一番誤解しがちなのは、
「薪ストーブは全部自分でやらなければならない」
という思い込みです。
・薪は購入してもいい
・割られた薪から始めてもいい
・毎日火を入れなくてもいい
最初は、
「薪を触る」
「火を見る」
「灰を少し片付ける」
それだけで十分です。
これは『小さな習慣』で言う「腕立て伏せ1回」と同じです。
初心者におすすめの「小さすぎる習慣」
① 薪を1本だけ動かす
今日は割らなくていい。
薪棚から1本、持ち上げてみるだけでいい。
重さ、匂い、乾燥具合。
それを感じるだけで、立派な薪仕事です。
② 着火を「見る」だけ
火を起こさなくてもいい。
誰かが焚いている動画を見る、炎を眺める。
それだけで、火との距離は縮まります。
③ 灰を少しだけ触る
全部掃除しようとしない。
スコップ一杯分だけ灰を片付ける。
それで「今日は手入れをした」と言っていいのです。
なぜ小さく始めると、自然に続くのか
人は「やる気」で動く生き物ではありません。
できそうだと思えたときにだけ動ける生き物です。
薪ストーブ初心者が挫折する理由は明確です。
・最初から完璧を目指す
・失敗を恐れる
・できなかった日に自分を責める
『小さな習慣』は、これをすべて無効化します。
「今日は薪を割らなかった」ではなく、
「今日は薪を1本触った」
それで合格なのです。
小さな成功が「自分は向いている」という感覚を育てる
薪ストーブに向いている人、向いていない人がいるわけではありません。
あるのはただ、
「続いた人」と「続かなかった人」
の違いだけです。
小さな習慣を積み重ねると、
「自分は薪ストーブのある暮らしができる人間だ」
という自己イメージが少しずつ育ちます。
すると不思議なことに、
・薪をもう1本割りたくなる
・火入れが楽しみになる
・道具に愛着が湧く
努力している感覚はありません。
ただ、自然に暮らしの一部になるのです。
薪ストーブは「根性」ではなく「設計」
薪ストーブ生活に必要なのは、体力でも知識でもありません。
必要なのは、
無理をしない設計です。
・今日はやらなくてもいい
・少しだけでいい
・続いたらラッキー
この姿勢こそが、長く炎と付き合う最大のコツです。
おわりに:最初の冬は、暖まらなくていい
初心者の最初の冬は、
部屋が完璧に暖まらなくてもいい。
火がうまくつかない日があってもいい。
大切なのは、
「やめなかった」という事実です。
薪を1本割る。
炎を5分眺める。
灰を少し片付ける。
その小さな習慣が、
数年後には「薪ストーブのある当たり前の暮らし」になります。
炎は、頑張った人ではなく、
続けた人のそばに残るのです。



