薪ストーブを使っていると、自然と溜まる「灰」。ただの燃えかすと侮るなかれ、この灰、実は驚くほど美味しい焼き芋を作るのに最適なアイテムなのです。今回は、薪ストーブユーザーなら一度は試してほしい「灰を使った焼き芋の極上レシピ」をご紹介します。
灰焼き芋の魅力とは?
灰焼き芋とは、薪ストーブの灰の中にサツマイモを直接埋めてじっくりと火を通す調理法です。これにより、遠赤外線の力で芯までムラなく熱が入り、しっとりねっとり、驚くほど甘く仕上がります。
スーパーの石焼き芋とも違う、自然の力を活かした“極上の味”が楽しめるのがポイントです。
用意するもの
- サツマイモ(なるべく太め、ねっとり系の品種:紅はるかやシルクスイートがおすすめ)
- アルミホイル
- 軍手 or トング
- 薪ストーブの灰(※熾火または灰の中に微熱が残っている状態がベスト)
灰焼き芋レシピ:ステップごとに解説
1. サツマイモを選ぶ
・なるべく太くて均一な形のものを選びましょう。
・時間があれば、事前に新聞紙でくるみ、数日間常温保存して追熟させると甘みが増します。
2. アルミホイルで包む
・イモをよく洗い、水気を拭き取ったら、2重にアルミホイルでしっかり包みます。
・密着するように包むことで、灰が入り込まず、蒸し焼き状態に。
3. 灰の温度を確認する
・熾火(赤く残る炭)が少し残っていて、**手をかざすとほんのり暖かい程度(100〜150℃)**が理想。
・完全に冷めた灰では焼けません。逆に高温すぎると焦げます。
4. 灰の中に埋める
・灰を少し掘ってイモを入れ、その上から軽く灰をかぶせます。
・中火以下の低温でじっくりと火を入れるのがポイントです。
5. 焼き時間は60分〜90分
・大きさにもよりますが、1時間〜1時間半が目安です。
・途中で様子を見て、柔らかさをチェックしましょう。竹串がスッと通れば完成。
美味しく仕上げるコツ
- **途中でひっくり返す必要はありません。**灰が熱を包み込むように伝えてくれるため、全体が均一に焼き上がります。
- **少し冷ますと甘みがグッと引き立ちます。**すぐに割らずに、10分ほど蒸らすと絶品に。
焼き上がったら…至福の時間!
焼きあがった焼き芋は、外は香ばしく、中はとろっとろのスイートポテトのような舌触り。
口に入れると広がる天然の甘みと、ほのかに薪の香りが混ざり、これぞ自然の恵みと感じられる極上の味わいです。
灰の扱いには注意!
- 調理に使う灰は、紙・ビニール・化学物質を含まない薪から出た灰に限りましょう。
- アルミホイルを使うことで、灰が直接イモに触れないようにし、清潔さを保ちます。
- 使用後の灰は、再度ストーブに戻すか、畑や庭の肥料として再利用するのもおすすめ。
まとめ:灰の中で焼くからこそ味わえる、薪ストーブならではの贅沢
薪ストーブユーザーだからこそ味わえる「灰焼き芋」は、手間も道具も少なく、じっくり焼くだけで驚くほど美味しい芋に仕上がります。寒い季節、火が落ち着いた後の余熱時間を活かして、家族みんなで楽しめるおやつを作ってみませんか?
五感で味わう、極上の一品をぜひあなたの薪ストーブ生活に加えてください。