はじめに:適性は、技術ではなく姿勢で決まる
薪ストーブについて話すと、必ず出てくる質問があります。
自分は薪ストーブに向いていますか?
多くの人は、
体力、器用さ、知識、時間、性格、
そうした条件で答えを探そうとします。
しかし哲学的に見るなら、
薪ストーブの適性は、能力ではなく姿勢です。
薪ストーブに「向いていない人」とは
まず、誤解を恐れずに言います。
薪ストーブに向いていない人は、
ほとんどいません。
ただし、次の姿勢を強く持っている人は、
少し苦しくなるかもしれません。
① 完全な正解を求める人
薪ストーブには、
天気、薪、家、煙突、すべての条件が絡みます。
同じ操作でも、同じ結果にはなりません。
いつも同じようにしたい
という人ほど、
ストレスを感じやすくなります。
② 失敗を許せない人
煙が出た。
ガラスが曇った。
火が消えた。
これらは失敗ではなく、
会話の途中です。
それを
自分は向いていない
と結論づけてしまう人は、
薪ストーブとの対話を途中で止めてしまいます。
③ 暮らしを効率だけで測る人
薪ストーブは、
効率の悪さを受け入れる道具です。
- 時間がかかる
- 手間がかかる
- 汚れる
それを
無駄だ
と感じる人には、
炎は少し遠く感じるかもしれません。
それでも「向いていない人」は変われる
ここで大切なのは、
これらは性格ではなく一時的な姿勢だということです。
人は、
炎の前でゆっくり変わっていきます。
薪ストーブに向いている人とは
では逆に、
薪ストーブに向いている人とはどんな人でしょうか。
① 迷うことを悪いと思わない人
- どうすればいいか分からない
- でも、触ってみる
この姿勢こそ、
薪ストーブが最も好む態度です。
② 失敗を記憶に残せる人
うまくいった日より、
失敗した日の方が、強く残ります。
そしてその記憶が、
次の火を育てます。
③ 手間の中に意味を見つけられる人
薪を割る。
薪を運ぶ。
灰を捨てる。
その一つ一つに、
これは無駄ではない
と感じられる人は、
すでに薪ストーブの世界に入っています。
④ 完璧でなくても、続けられる人
薪ストーブは、
上達した人だけの道具ではありません。
続ける人の道具です。
実は「向いていない人」ほど向いている
ここが哲学的に一番面白いところです。
- 不器用な人
- 理屈が苦手な人
- 忙しい人
- 失敗しやすい人
こうした人ほど、
薪ストーブに深くハマることがあります。
なぜなら、
薪ストーブは「できない自分」を否定しないからです。
火は、
その日のあなたをそのまま映します。
薪ストーブは、人を選ばない
薪ストーブが選ぶのは、
器用さでも、知識でも、余裕でもありません。
選ばれるのは、
関わろうとする人です。
上手にやろうとする人ではなく、
向き合おうとする人です。
おわりに:向いているかどうかは、もう答えが出ている
もしあなたが今、
- 薪ストーブの記事を読み
- ここまで文章を読み
- それでも炎に惹かれているなら
もう答えは出ています。
あなたは、
薪ストーブに向いています。
なぜなら、
向いているかどうかを考えている人こそ、
薪ストーブが一番歓迎する人だからです。



