薪ストーブの魅力はなんといっても、自然のぬくもりと炎のゆらぎ。しかし、毎日使っていると「薪の減りが早い…」「もっと効率よく暖められないかな?」と感じることはありませんか?
今回は、1日の薪の消費量の目安と、それをグッと抑えるための実践的なテクニックを詳しくご紹介します。
薪の1日あたりの消費量の目安は?
薪の消費量は、使っているストーブの種類や家の断熱性能、外気温、使用時間によって変わりますが、一般的な目安は以下の通りです。
使用環境 | 消費量の目安(1日) |
---|---|
軽暖地(朝夕のみ使用) | 約10〜15kg |
寒冷地(終日使用) | 約20〜30kg |
厳寒地(24時間焚き続け) | 約40kg以上も |
つまり、1週間で軽トラ1杯分(約200〜300kg)を使うことも珍しくありません。
薪の消費量を減らすテクニック7選
1. 含水率20%以下の薪を使う
**よく乾いた薪は燃焼効率が段違い。**水分が多いと、その分のエネルギーが水分の蒸発に使われてしまいます。薪の含水率は20%以下が理想です。
💡【ワンポイント】
薪水分計を使えば簡単にチェックできます。
2. 熾火(おきび)を活用する
火力が落ちてきたらすぐ薪を足す…ではなく、**熾火の熱を活かしてゆっくり暖めるのがコツ。**焚きすぎを防ぐだけでなく、ストーブ内の温度も安定します。
3. 煙突ドラフトを調整する
強すぎるドラフト(上昇気流)は熱をどんどん外へ逃してしまいます。煙突ダンパーや給気口を調整して、適度な燃焼状態を保ちましょう。
4. 暖気の循環を工夫する
ストーブ周りだけ暖かくても、部屋全体が温まらないと意味がありません。サーキュレーターや天井ファンを使って空気を循環させると、薪の使用量を減らせます。
5. 蓄熱性のある炉や炉台を使う
石やタイルなど蓄熱性の高い素材で作られた炉台や壁面は、一度温まると放熱効果が続きます。これも燃費アップに効果的です。
6. 断熱を見直す
窓やドアのすき間風対策や断熱カーテンの設置で、室内の保温性は大きく変わります。熱が逃げにくくなれば、当然薪の使用量も減ります。
7. 薪のくべ方を工夫する
「井桁型」「平積み型」など、**薪の組み方によって燃焼の仕方が変わります。**ゆっくりと長く燃やしたい場合は、太めの薪をしっかり組んで熾火を維持するスタイルが◎。
番外編:朝イチの火付けをスムーズにする裏技
前日の熾火を残しておけば、朝の再点火が簡単&時短。焚き付けの量も減らせるので、ちょっとした工夫が薪の節約につながります。
まとめ|ちょっとした工夫で、薪はぐんと長持ちする!
薪の消費量は、単純な「燃やす量」だけでなく、燃やし方・暖め方・家の断熱性で大きく変わります。ポイントを押さえれば、今までより少ない薪で快適な暖かさを手に入れることも十分可能です。
ぜひ次のシーズンから試してみてくださいね。